タキロンなどで見る技術・材料の進化【モノづくり百科】

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レーザー加工が出来ない時

レーザー

レーザー加工機の魅力はレーザーという一点集中型の光源によって切り取り加工が出来るという点でしょう。金属等の意のままに切断するという場合はレーザー加工機を用いて行うことが一般的です。しかしレーザー加工機でも出来ないという材料があり、柔らかいゴムなどはレーザー加工機によっては溶けてしまったり、また切断面が綺麗にならないという場合もあります。またレーザー加工機はそもそも非常に高い加工機で、購入することが出来ないという場合もあります。こういう時はトムソン加工と呼ばれる加工方法を行い、立体抜型を作ってしまいます。立体抜型とは名前の通り3D形状の抜型の事で、イメージでは調理器具にある型のようなものです。刃物のように鋭利な板で立体抜型を作ることで、押し付けると意のままの形状に加工することが出来ます。
トムソン加工では立体抜型が必要不可欠ですが、立体抜型の作り方は人の手で行われる事が多くあります。立体抜型の作り方は様々で、例えば木材を台座にして刃物を埋め込めるための溝を作り刃物を固定したり、またアクリル板を台座にすることもあります。加工自体も小ロット生産であれば人の手で押し付けて成形していきます。トムソン加工の魅力はゴム状のようなものでも刃物で切断するため簡単に出来るという点です。レーザー光のように熱を持たないため溶けやすい素材の場合でも加工ができてしまいます。また立体抜型の制作が非常に簡単という点も大きな魅力といえるでしょう。ただしトムソン加工は大量生産に向いていない場合もあり、大量生産で使用する時はある程度システム化しないと行けないことになります。